中学生向け時事問題解説(2021年10月23日版)

中学生向け時事問題解説(2021年10月23日版)

中学定期テスト対策向け時事問題(2021年10月10日〜23日)

衆議院が解散、総選挙へマイナ保険証がスタートなど2021年10月10日から10月23日までの時事問題から中学定期テストで出題されそうなニュースを掲載しています。

 

 

法人最低税率15%で合意(10/13)

20ヵ国・地域財務相・中央銀行総裁会議で企業などに課す法人税の最低税率を15%とすることで合意しました。企業を自国に呼び込むために法人税の引き下げ競争が行われていたことへの対策です。

 

衆議院が解散、総選挙へ(10/14)

衆議院が解散され、総選挙が行われることになりました。岸田首相は就任してから10日での解散となり史上最短。衆議院選挙が行われるのは4年ぶりになります。

 

衆議院の解散に関する日本国憲法の規定
  • 第7条「天皇は内閣の助言と承認により国民のために左の国事に関する行為を行ふ。…衆議院を解散すること。」
  • 第69条「内閣は衆議院で不信任の決議案を可決し、又は信任の決議案を否決したときは、十日以内に衆議院が解散されない限り、総辞職をしなければならない。」

今回の解散は第7条によるもの。第7条では天皇の国事行為を定めていて、そのひとつに「衆議院の解散」がある。この天皇の国事行為は「内閣の助言と承認により」行われるとも規定されているので、「内閣の助言と承認により」「衆議院の解散」が行われることになる。

 

総選挙の期間に関する日本国憲法の規定
  • 第54条「衆議院が解散されたときは、解散の日から四十日以内に、衆議院議員の総選挙を行ひ、その選挙の日から三十日以内に、国会を召集しなければならない。」

 

アメリカへの入国にはワクチン接種が必要に(10/15)

アメリカに入国する外国人に対して新型コロナウイルスのワクチン接種完了が義務付けられることになりました。11月8日からの実施予定。これにより中国やインド、欧州に対して行っている入国禁止措置は解除されます。

 

無人探査機「ルーシー」打ち上げ(10/16)

米航空宇宙局(NASA)が無人探査機「ルーシー」を打ち上げました。「ルーシー」は「木星のトロヤ群」とよばれる小惑星群を目指しての飛行。太陽系誕生のナゾを探ることが目的です。

 

厚さ7センチまで入る新型ポスト登場(10/18)

日本郵便が投函口の高さを7センチまで大きくした新型ポストを公開しました。個人間のインターネット売買などで荷物を送る人が増えたことへの対応。新型ポストは東京など都市部から設置していく予定です。

 

衆院選公示(10/19)

衆議院議員総選挙が公示されました。小選挙区289議席、比例代表176議席の合計465議席を1051人の候補者で争います。衆院選と同時に行われる国民審査も告示されています。

 

公示と告示

どちらも広く知らせること(告知)を意味しますが、憲法で規定されている衆議院総選挙と参議院通常選挙は「公示」といい、それ以外の選挙(都道府県知事選挙など)は「告示」といいます。

 

国民審査

最高裁判所の裁判官を辞めさせるべきかどうかを決めるのが国民審査です。対象となるのは、最高裁判所の裁判官のうち、就任後に初めて衆院選を迎える裁判官と前回の国民審査から10年以上経過した裁判官です。投票用紙には裁判官名が記載されていて、辞めさせたいと思う裁判官名に×印をつけます。×印が過半数となった裁判官は罷免されます。

 

マイナ保険証がスタート(10/20)

マイナンバーカードを健康保険証として使用することができる「マイナ保険証」の運用が始まりました。利用には事前登録が必要。医療のデジタル化につながるものとして期待されています。

 

定期テスト対策用の時事問題チェックページ