入試に時事問題という科目はありませんが、社会の問題では時事問題に絡めたテーマが出題されることがあります。受験勉強として時事問題対策が必要なのはその部分です。
こんなニュースがあった、あんなニュースがあったという出来事を覚えるのではなく、時事問題に関連したテーマを復習しておくのがポイントです。
そこで、2020年重大ニュースの中から2021年入試で出題されそうなテーマについてまとめました。社会のテーマ別まとめとしても活用してみてください。
安倍首相が連続在職日数でも歴代1位の長さになりました(8月24日のニュース)。
2019年の11月に通算在職日数では1位となっていたので、連続、通算とも安倍首相が歴代1位となったわけです。となると、覚えておきたいのは2位以下。まとめました。
順位 | 名前 | 日数 | 期間 | 主な出来事 |
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1位 | 安倍晋三 | 2822日 | 2012年12月〜2020年 9月 | 18歳選挙権,消費税が8%となる |
2位 | 佐藤栄作 | 2798日 | 1964年11月〜1972年 7月 | 沖縄の日本復帰,大阪で万国博覧会 |
3位 | 吉田茂 | 2248日 | 1948年10月〜1954年12月 | 日米安全保障条約(旧),自衛隊の発足 |
4位 | 小泉純一郎 | 1980日 | 2001年 4月〜2006年 9月 | 郵政民営化法案の成立,イラク特措法の成立 |
5位 | 中曽根康弘 | 1806日 | 1982年11月〜1987年11月 | 国鉄分割・民営化,男女雇用機会均等法 |
「○○内閣のときにあった出来事を選べ」というのは現代史では定番問題のひとつです。
しっかり覚えておきましょう。
吉田茂首相のところにある「日米安全保障条約(旧)」とは旧条約のことを意味します。現在の日米安全保障条約は1960年に岸信介首相とアイゼンハワー大統領のあいだで締結されたものです。
「2020年は日米安保の締結から60周年」というときは、この岸首相による日米安全保障条約(1960年)のほうを指しています。混同しないようにしてください。
2020年は5年に1度行われる国勢調査の調査年です。国勢調査とは日本に住むすべての人・世帯を対象にした最も重要な統計調査となっています。しかも、今年は100周年。
第1回国勢調査が行われたのが1920年(大正9年)だったのです。
「鬼滅の刃」で注目されている大正時代でもあります。この時代の出来事を覚えておきましょう。
1911年 | 関税自主権の回復 |
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1914年〜18年 | 第一次世界大戦 |
1916年 | ベルリン五輪中止 |
1918年 | 米騒動、夏の甲子園中止、原敬の政党内閣 |
1918年〜20年 | スペイン風邪の世界的大流行 |
1920年 | 国際連盟の設立 |
1920年 | 第1回国勢調査 |
1923年 | 関東大震災 |
1925年 | 普通選挙法、治安維持法が成立 |
1925年 | ラジオ放送開始 |
1929年 | 世界恐慌 |
感染症(スペイン風邪)が世界的に大流行したことなど、いまと似ているところもあります。細かい年代よりも出来事の前後関係を押さえておきましょう。
新型コロナウイルス関連のニュースでは、WHO(世界保健機関)が何度も登場しました。こうした国際機関の略称も入試問題では定番です。整理しておきましょう。
名称 | 略称 | 読み方 | 本部 |
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世界保健機関 | WHO | ジュネーブ | |
世界貿易機関 | WTO | ジュネーブ | |
世界気象機関 | WMO | ジュネーブ | |
国際連合世界食糧計画 | WFP | ローマ | |
国連食糧農業機関 | FAO | ローマ | |
国連児童基金 | UNICEF | ユニセフ | ニューヨーク |
国連教育科学文化機関 | UNESCO | ユネスコ | パリ |
国連貿易開発会議 | UNCTAD | アンクタッド | ジュネーブ |
国連難民高等弁務官事務所 | UNHCR | ジュネーブ | |
国連開発計画 | UNDP | ニューヨーク | |
国連環境計画 | UNEP | ナイロビ | |
国連大学 | UNU | 東京 | |
国際通貨基金 | IMF | ワシントンD.C. | |
国際労働機関 | ILO | ジュネーブ | |
国際原子力機関 | IAEA | ウイーン |
国際連合世界食糧計画(WFP)は2020年ノーベル平和賞を受賞しました。